生産技術職をしていると、終わりの見えない課題解決や現場との調整に追われ、精神的にすり減りませんか?私も10年以上、技術職を続けていますが、何度も会社を辞めようかと悩むことがありました。
いつでも会社を辞められる心の余裕を作るのに、「資産形成」は非常に有効な手段です。「お金の心配をしなくて良いので、嫌になったらいつでも辞められる」という状態は、仕事のプレッシャーを軽減するのにも非常に役立ちます。
しかし、投資資金を作るために食費や趣味の費用といった「生活費」を切り詰めるのはおすすめしません。日々の楽しみや生活の質を下げてしまうと、ただでさえ過酷な環境で働く技術職にとって、さらなるストレスの引き金になってしまいます。
忙しい私たちがストレスなく資産を増やすために見直すべきなのは、生活費ではなく「固定費」です。一度仕組みを整えれば、我慢ゼロで節約効果が自動的に継続します。私は妻、こども2人の4人家族ですが、「通信費・保険・光熱費」を見直すことで、月3万円以上は家計をスリム化出来ています。
この記事では、私が実践して生活の満足度をキープしたまま家計にゆとりを生み出した、「通信費・保険・光熱費」の3つの削減ステップを具体的にお伝えします。

通信費:スマホ乗り換えとネットのオプション解約で手軽にスリム化
固定費削減の第一歩として、もっとも効果が早く実感できるのが通信費です。私自身は、スマホキャリアの乗り換えと、自宅のインターネット回線(コミュファ光)の契約内容の絞り込みを行いました。
スマホは「安さと品質」のバランスが良い乗り換え先を選ぶ

最初は、スマホキャリアを長年使っていたソフトバンクから「UQモバイル」、その後「楽天モバイル」へ乗り換えました。とにかく費用を下げようと格安SIM(MVNO)を検討する方も多いですが、お昼休みなど回線が混雑する時間帯に通信速度が落ちやすいというデメリットがあります。限られた休憩時間にスマホを見てリフレッシュしたい私たちにとって、通信の遅さは地味なストレスになりかねません。
そのため、料金の安さと繋がりやすさを両立させるなら、大手キャリアのサブブランド(Yモバイル、UQモバイルなど)や、自社回線を持つ楽天モバイルが圧倒的におすすめです。
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えた理由は、電話のかけ放題が標準仕様だからです。生産技術職や管理職になると、現場や業者さんとの連絡などで、個人のスマホから業務上の電話をかける機会も意外と多いと思います。楽天モバイルなら専用アプリ(Rakuten Link)を使うことで国内通話が無料でかけ放題になります。仕事で気兼ねなく電話をかけられる環境は、日々の業務ストレスを減らすうえでも非常に大きなメリットです。
キャリアの乗り換えにより、私と妻の2人で月1万円以上かかっていたスマホ代が、今は4,362円/月に抑えられています。この部分は節約効果がお大きいので、もし今、大手キャリアでスマホを契約しているのであれば、多少手間をかけても乗り換えを検討することをおすすめします。
自宅のネット回線は「オプション解約」だけで十分

次に自宅のインターネット回線ですが、我が家で契約しているコミュファ光は、他社への乗り換えは行わず「余分なオプションの解約」のみを実施しました。
ネット回線の乗り換えは、キャッシュバックなどの恩恵がある一方で、新しい回線の工事に立ち会ったり、ルーターの再設定を行ったりと、とにかく手間と時間がかかります。ただでさえ平日は業務で疲労しているのに、休日の貴重な時間をそんな作業で潰したくはないですよね。
ネット回線には、契約時にキャンペーン条件などでとりあえず加入し、そのまま放置している不要なサポートやエンタメ系のオプションを外すだけでも、月々の料金はしっかり下がります。会社の乗り換えという面倒なハードルを越えなくても、マイページからポチポチと設定を解除するだけなら数分で完了するため、忙しい技術職にはこの方法が一番手軽で確実です。
我が家では「コミュファ光ビデオ(U-next)」や不要なサポートなどを解約することで、月1,000円近く通信費を下げることができました。
保険:不安に任せた過剰な補償を削り、本当に必要なリスクに備える
保険は「万が一の不安」から、つい手厚くかけすぎてしまう固定費の代表格です。しかし、発生確率と経済的ダメージを論理的に切り分けて考えれば、本当に必要な補償は見えてきます。私は以下の3点を見直しました。
医療保険の「ケガの補償」は減らし、働けなくなるリスクに特化する

まず、自分の保障ですが、怪我による入院などの保障は最小限に変更しました。ケガで数日入院や通院をしたとしても、治ればまた工場などの現場に復帰して働くことができます。日本の公的医療保険(高額療養費制度など)を活用すれば、一時的な医療費で家計が破綻することはまずありません。私たちが本当に保険で備えるべきなのは、治るケガではなく、重い後遺症などで「長期的に働けなくなるリスク」です。この致命的なリスクのカバーに絞ることで、毎月の無駄な保険料を大きくカットできます。
専業主婦の妻の死亡保障は最小限にする

次に家族の保障の見直しです。我が家のように妻が専業主婦の場合、万が一のことがあっても現在の家計収入そのものが途絶えるわけではありません。もちろん家事や育児を外注するサポート費用などは発生しますが、稼ぎ手が亡くなったときほどの致命的な金銭リスクはないため、妻の死亡保障は最低限のプランに変更して固定費を抑えました。
学資保険は「払込済」に変更し、浮いたお金は投資へ回す

最後は、学資保険の見直しです。8歳と4歳の子どもたちの将来を考えると教育資金の準備は必須ですが、学資保険の返戻率は低く、投資に比べると資金を増やす手段としては非効率です。保険としても掛け捨ての保険に比べて保障される金額は少ないため、中途半端。 そこで学資保険のストップを決断しました。
ここで重要なポイントがあります。単純に「解約」してしまうと元本割れして損をしてしまうため、「払込済保険」への変更手続きを行いました。この変更は解約とは異なり、今後の保険料の支払いを止めつつ、これまで支払った分を将来受け取れる、というものです。なので、これまでに払い込んだ大切なお金が無駄になりません。 そして、浮いた分の保険料はNISA口座を活用し、eMAXIS Slimなどの優良なインデックスファンドでの運用に回します。長期的な目線で考えれば、この方がはるかに効率的に資産を育てることができます。
我が家では月15,000円の学資保険を、既に7年程続けていましたが、これを払込済保険に変更、NISAの積立投資枠に回しています。
光熱費:最安値を追うより「一本化」と「連携」で手間なくお得に
最後に、電気代とガス代の見直しです。毎月必ず発生する費用なので、少しでも安い電力会社やガス会社を探したくなるかもしれませんが、私はあえて「最安値探し」をやめました。
安い会社を探すより、まずは「一本化」が圧倒的に手軽

数円、数十円単位の料金シミュレーションを重ねて頻繁に乗り換えるのは、情報の比較検討や手続きに時間と労力がかかりすぎます。日々の業務で疲弊している技術職が優先すべきは、手間をかけずに効果を出すことです。
そこで私が実施したのは、電気とガスの契約を一つの会社にまとめる「一本化」です。これだけでセット割引が適用されるうえ、毎月の明細管理も一つになり非常にラクになります。我が家の場合、「中部電力ミライズ」の電気、ガスのセットプランを利用しています。電気、ガスを一本化することで、年間で5,000円程度、料金がお得になります。ゼロから安い会社を探し回るよりも、まずは今使っている会社、あるいは地域のメインとなる会社で電気とガスをまとめるのが、最も手軽で確実なステップです。
隠れたメリット「他サービスとのポイント連携」を活用する

見逃せないのが、インフラ系サービスが提供している「連携特典」です。 我が家では中部電力に一本化していますが、電気・ガスに加えて「Amazonプライム」や「コミュファ光」との連携でお得になるプランを利用しています。
Amazonプライム1年分相当のギフトカードがついてくる「for AP」プラン、コミュファ光を利用していると月100ポイントがもらえる「forコミュファ光」といったプランがあり、一度登録すれば、毎月自動的にポイントが貯まる仕組みを作れます。これらによって年間 数千円のコストメリットがあります。
インフラ企業のポイント連携やセットプランは、少し探してみると意外なほど多くのサービスと結びついています。電気やガスの使い方を変えなくても、休日に家族で楽しむ動画のサブスク代が浮いたり、貯まったポイントで買い物ができたりと、生活の満足度をキープしたまま実質的な負担を下げることが可能です。
まとめ:生活の満足度をキープしたまま、月3万円のゆとりを生み出そう

日々プレッシャーの中で働く技術職にとって、一番大切なのは「現在の生活の満足度を絶対に下げないこと」です。将来の不安をなくすためとはいえ、日々の楽しみや利便性を削ってまで節約をしては、ストレスが溜まって心がすり減ってしまいます。
しかし、今回ご紹介したような「仕組みの見直し」を行うだけで、今の生活水準を維持したまま、月1〜3万円の支出は意外なほど簡単に削減できます。月3万円浮けば、年間で36万円。この浮いた資金を着実な資産形成に回していけば、将来の経済的な不安は大きく和らぎ、心に確かな余裕が生まれます。
固定費の削減は、最初の手続きこそ少し面倒に感じるかもしれませんが、一度設定してしまえばその効果は自動的にずっと続きます。まずは今度の週末、できるところから一つだけ見直してみませんか? 家計の最適化は、忙しい技術職の心に安定をもたらす最強の自己防衛術です。一緒に、ストレスのない資産形成を進めていきましょう。


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